海外旅行が身近になった今、どの国が日本人に人気なのか気になる方も多いはずです。
本記事では、2014年から2023年の10年間にわたって日本人が多く訪れた国・地域を渡航者数の合計でランキングしました。
観光やショッピング、自然体験など、旅のスタイルは人それぞれですが、ここで紹介する国々には共通して心に残る名所や体験があります。次の旅行先選びのヒントにもなるかもしれません。
それぞれの国の魅力や特徴、人気の観光スポットも合わせて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
過去10年間で日本人がよく訪れた国とその名所をランキングで紹介!
本ランキングは、2014年から2023年の10年間における日本人の渡航者数を基準に、国・地域別の訪問数が多い順でランク付けしています。訪問者数の出典は日本政府観光局(JNTO)など公的機関の統計を参照しています。
これらの数値にはビジネスや留学なども含まれていますが、この内およそ8割が観光目的とされています。
()内の数値は、2014年から2023年の10年間における日本人の渡航者数の合計です。
第7位:シンガポール(5,495,435人)
アジアの交差点に位置するシンガポールは、洗練された都市機能と多民族文化が融合する国です。街はとても清潔で治安も良く、初めての海外旅行先としても安心して楽しめるのが魅力です。
ランドマークであるマリーナベイ・サンズの夜景は圧巻で、写真映えスポットとしても大人気。都市の中に自然が溶け込んでおり、植物園や動物園も充実しています。さらに、グルメ天国としても知られ、屋台文化「ホーカーズ」でローカル料理をリーズナブルに楽しむことができます。
近未来的な都市景観とアジアの伝統が混ざり合うこの国は、大人も子供もわくわくするような発見に満ちています。
人気の観光地ベスト3は
・マリーナベイ
・オーチャードロード
・セントーサ島
第6位:香港(7,221,357人)
アジア屈指の国際都市である香港は、日本人旅行者にとって昔から人気の高い渡航先です。高層ビルと歴史的な街並みが混在し、街歩きのたびに新しい発見があるのが魅力です。
九龍ではローカル感あふれる市場や屋台グルメが楽しめ、香港島ではビクトリア・ピークからの絶景夜景が多くの観光客を魅了しています。さらに、ランタオ島には巨大な天壇大仏や香港ディズニーランドがあり、自然とエンタメが共存する旅が叶います。
本場の点心やお粥など、グルメ目的で訪れるリピーターも多く、短期旅行先としても根強い支持を得ています。
人気の観光地ベスト3は
・九龍
・香港島
・ランタオ島
第5位:ハワイ(10,195,979人)
ハワイはアメリカ合衆国の州のひとつですが、日本政府観光局(JNTO)では本土とは別に集計されているため、単独で第5位にランクインしています。
年間を通して温暖な気候と海に囲まれた自然環境は、日本人にとって理想のリゾート地として根強い人気を誇ります。
定番のオアフ島では、ワイキキビーチでの海水浴やショッピングが楽しめ、夜にはフラショーやディナーでハワイ文化にふれることができます。
ハワイ島ではキラウエア火山の迫力と、マウナケア山での星空観測というダイナミックな自然体験が魅力です。
さらにマウイ島では、落ち着いた雰囲気の中で高級ホテルステイを満喫する旅行者も増えています。
日本語が通じやすく、食事や買い物のストレスも少ないため、初めての海外旅行先としても安心感があります。
人気の観光地ベスト3は
・オアフ島ホノルル(ワイキキ)
・ハワイ島(カイルア・コナ/キラウエア)
・マウイ島(カアナパリ・ラハイナ)
第4位:タイ(10,521,741人)
エキゾチックな魅力にあふれるタイは、東南アジアの中でも観光のバリエーションが豊富な国です。首都バンコクでは黄金の寺院や王宮の荘厳さを体験でき、巨大ショッピングモールやナイトマーケットも旅の楽しみのひとつです。
南部にあるプーケット島の青い海と白砂のビーチは、世界中のリゾートファンを魅了し、日本からの直行便でアクセスしやすい点も高ポイントです。さらに北部のチェンマイでは、歴史ある街並みや象とのふれあい体験など、のんびりとした雰囲気が広がっています。
グルメ・文化・自然・ショッピングと、どの世代でも楽しめる要素が詰まった、リピーターの多い人気国です。
人気の観光地ベスト3は
・バンコク
・プーケット島
・チェンマイ
第3位:台湾(12,489,032人)
台湾は日本からの距離が近く、文化や価値観にも共通点が多いため、初めての海外旅行でも安心して楽しめる渡航先です。温かくフレンドリーな国民性と親日的な雰囲気も、訪れる人々の心をつかんで離しません。
首都・台北では夜市での食べ歩きや、故宮博物院での歴史体験など、短期間でも濃密な観光ができます。郊外に足を延ばせば、九份や十分のノスタルジックな街並みが非日常を演出し、まるで映画の世界に迷い込んだような気分を味わえます。
さらに中部の南投には、神秘的な湖日月潭があり、自然の中でゆったりと過ごす旅も可能です。グルメ・文化・自然がバランスよくそろい、世代を問わず人気の高い国です。
人気の観光地ベスト3は
・台北市
・九份・十分
・台中・南投(日月潭)
第2位:韓国(18,007,092人)
日本から飛行機で2〜3時間という圧倒的な近さと、エンタメ・グルメ・ショッピングの充実度が揃った韓国は、リピーターが非常に多い渡航先です。気軽に行ける週末旅行先としても定着しており、若者からシニア層まで幅広い人気を集めています。
ソウルではK-POPや韓流ドラマのロケ地巡り、最先端ファッションの買い物など、トレンドを体感できるスポットが満載です。南部の釜山では海雲台ビーチやチャガルチ市場でのグルメ体験が楽しめ、自然と都市のバランスが絶妙です。
また、リゾート地として注目を集めているのが済州島で、美しい海や火山地形、世界遺産の自然景観にふれることができます。移動のしやすさと体験の多様さが、何度訪れても飽きない理由です。
人気の観光地ベスト3は
・ソウル
・釜山
・済州島
第1位:アメリカ合衆国(本土)(24,783,005人)
アメリカ本土は、その広大な国土にさまざまな文化や自然が詰まった、ダイナミックな旅を楽しめる国です。訪問者数は10年間で2,400万人以上と圧倒的で、観光・ビジネス・留学など、あらゆる目的で日本人が渡航しています。
東海岸のニューヨークでは、自由の女神やセントラルパーク、ブロードウェイのミュージカルなど、映画のような世界が広がります。
西海岸のロサンゼルスでは、ハリウッドやサンタモニカ、そしてディズニーランド・リゾートでの夢のようなひとときが人気です。
また、ラスベガスでは巨大カジノや華やかなショーが楽しめる大人のエンタメ都市として注目されており、都市ごとに全く異なる表情を見せてくれます。何度訪れても新しい発見がある、それがアメリカ本土の魅力です。
人気の観光地ベスト3は
・ニューヨーク市
・ロサンゼルス(アナハイム)
・ラスベガス
まとめ
過去10年間で日本人が多く訪れた国々を見ると、距離の近さやアクセスのしやすさが上位ランクインの大きな要因となっていることがわかります。韓国や台湾、タイなどのアジア圏は、短期間でも充実した旅ができるため特に人気です。
一方で、アメリカ本土やハワイのように遠方であっても、圧倒的な魅力と安心感を提供してくれる場所は、日本人にとって定番の旅行先となっています。日本語が通じやすい、治安が良い、グルメが豊富など、旅の満足度を左右する条件が整っている点も共通しています。
今後の旅行計画の参考に、ぜひこのランキングを活用して、自分にぴったりの目的地を見つけてみてください。
出典
- Japan Fact Sheet – Hawai‘i Tourism Authority (2019)
- Japan Visitor Tracker Exit Profile & Market Segmentation Report FY 2019 – Guam Visitors Bureau
- 2019 Overseas Visitation Estimates & Country Profiles – U.S. NTTO
- 2019 Foreign Visitor Survey – Korea Tourism Organization
- 2019 Survey Report on Foreign Visitor Expenditure – Taiwan Tourism Bureau
- International Visitors 2019 (Japan Market) – Thai Ministry of Tourism & Sports
- Market Profile: Japan 2019 – Hong Kong Tourism Board
- Japan Market Insights 2022 – Singapore Tourism Board
- Tourism Annual Report 2019 – Vietnam National Administration of Tourism
- Japan Market Profile 2019 – Turespaña (Spain)