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広すぎる!世界の巨大砂漠ランキングトップ7|南極が砂漠って本当!?

広すぎる!世界の巨大砂漠ランキングトップ7|南極が砂漠って本当!?

砂漠とは、年間の降水量が250mm以下の非常に乾燥した地域のことを指します。多くの人がイメージする「暑くて砂だらけ」の場所だけでなく、実は南極や北極のような氷に覆われた地域も、雨や雪が極端に少ないため「砂漠」に分類されます。

この記事では、降水量の少ない乾燥地帯に加えて、ステップ気候や乾燥したサバンナなども含む「広義の砂漠」の定義に基づいて、面積の広い順にランキング形式で7つご紹介します。

果たして、世界で1番大きな砂漠はどれほどの大きさなのでしょうか!?

世界の広い砂漠ランキングトップ7!

km²(平方キロメートル)」とは、縦1km×横1kmの正方形の面積です。

第7位:パタゴニア砂漠(670,000 km²)

パタゴニア砂漠は南アメリカのアルゼンチンに広がる、寒く乾いた風が吹きすさぶ寒冷砂漠です。

植物が育ちにくい不毛の地でありながら、その荒々しい景観は人々を魅了します。特に風が非常に強く、テントが飛ばされるほどの突風が吹くこともあり、自然の厳しさを肌で感じられる場所です。

また、驚くべきことにこの砂漠では数多くの恐竜の化石が発掘されており、太古の地球の姿を今に伝えています。過酷な環境と豊かな地質の歴史が共存する、不思議な魅力にあふれた場所です。

670,000 km²は

  • 日本の約1.8倍
  • 東京都の約300倍
  • イタリアの国土とほぼ同じ広さ

第6位:カラハリ砂漠(900,000 km²)

カラハリ砂漠は、ボツワナ、ナミビア、南アフリカにまたがる広大な乾燥地帯で、草がまばらに生える乾燥サバンナのような景色が広がります。見た目こそ砂漠とは異なりますが、雨が非常に少ないため広義の砂漠として分類されます。
この地に暮らす先住民「サン人」は、自然の中での生活に特化した独自の知恵を持ち、乾いた環境でも水を見つけ、動物を追って暮らす技術を持っています。野生動物も多く、アフリカの自然と共存する暮らしが今も残る、命の息吹を感じる砂漠です。

900,000 km²は

  • 日本の約2.4倍
  • アメリカ・テキサス州とほぼ同じ広さ
  • 北海道の約11倍

第5位:ゴビ砂漠(1,500,000 km²)

ゴビ砂漠は中国とモンゴルにまたがる広大な寒冷砂漠です。夏は灼熱、冬は氷点下という過酷な気候の中で、多くの人々や動物が生き抜いてきました。昼と夜の温度差が大きく、環境に適応した独特の生態系が存在します。
この地では多くの恐竜の卵の化石が発見されており、古代のロマンが詰まった地でもあります。かつてシルクロードの一部としても栄えたこの砂漠は、人と自然、そして歴史が交差する重要な場所なのです。

1,500,000 km²は

  • 日本の約4倍
  • ドイツの約4.2倍
  • インドネシア・ジャワ島の約7倍

第4位:アラビア砂漠(2,330,000 km²)

アラビア砂漠は、中東に位置するアラビア半島の大部分を覆う巨大な砂漠地帯です。その面積は約233万平方キロメートルにもおよび、アジアで最大級の砂漠とされています。中心となるのはサウジアラビアで、その他にもオマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメン、カタール、クウェート、イラクの一部にも広がっています。こうした国々の内陸部では、乾燥した大地と強烈な日差しが支配する過酷な自然環境が続いています。

中でも特に有名なのが、アラビア砂漠の中南部に位置する「ルブアルハリ」です。これは「空白の四分の一」という意味を持つ、世界最大級の連続した砂丘地帯で、サウジアラビア、オマーン、UAE、イエメンにまたがっています。ルブアルハリは人の立ち入りがほとんどできないほど厳しい環境で、まさに「地球上で最も人を寄せつけない場所の一つ」と言われています。

そんな過酷な自然の中にありながら、アラビア砂漠の地下には世界最大級の石油資源が眠っており、これが中東諸国の経済の礎となっています。近年では砂漠の中に高層ビルが立ち並ぶ近未来都市も建設されており、テクノロジーと自然が共存する驚くべき風景も見られるようになりました。

古代の交易路としても栄えたこの地域は、今なお人々の暮らしと歴史、そして未来までも育んでいる砂漠なのです。

2,330,000 km²は

  • 日本の約6倍
  • イランの国土と同じくらい
  • グリーンランドの約1.4倍

💡豆知識:砂漠に命をつなぐオアシスと蜃気楼

砂漠と聞くと、何もない乾いた世界を想像するかもしれませんが、その中に「オアシス」と呼ばれる、まるで奇跡のような場所が存在します。オアシスとは、地下水が湧き出して水が得られる地点で、植物が育ち、人や動物が集まって暮らせる砂漠の中の貴重な命の源です。
古くから砂漠を旅するキャラバン(隊商)たちは、このオアシスを目印に移動してきました。ナツメヤシが並び、小さな集落ができることもあり、オアシスは貿易や文化の中継地としても大きな役割を果たしてきました。今日でもオアシス周辺では農業や定住が行われるなど、砂漠の中の生活を支える中心的な存在となっています。
しかし、旅人たちを惑わせる“幻のオアシス”があることも忘れてはいけません。それは蜃気楼(しんきろう)と呼ばれる自然現象です。地表の熱で空気の層がゆがみ、遠くの空にまるで水辺のような景色が浮かび上がるのです。熱と乾きに疲れ果てた旅人が、幻の湖を目指してさまよう――そんな話が多くの伝説や物語に残されています。
オアシスは、実在するものも幻も、人々にとって希望や救いを象徴する存在です。過酷な環境の中で輝く「水のある風景」は、砂漠を旅するすべての命にとって、何よりも尊いものなのかもしれません。

第3位:サハラ砂漠(9,400,000 km²)

サハラ砂漠はアフリカ北部に広がる、世界最大の熱帯砂漠です。

モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビア、エジプト、スーダン、モーリタニア、マリ、ニジェール、チャド、エリトリアなど、北アフリカの11か国以上にまたがり、なかでもアルジェリア、リビア、エジプトは、国土の大部分がサハラ砂漠に含まれる中心的な国です。

面積は約940万平方キロメートルで、日本の約25倍という圧倒的なスケールを誇ります。「砂漠」と聞いて真っ先に思い浮かぶような、灼熱の太陽と果てしない砂丘が続く世界――その典型例こそがサハラ砂漠なのです。

この地域には、実際に私たちが教科書や映像で目にするような、高さ100メートルを超える巨大な砂丘が連なっています。しかし、サハラの地形はそれだけではなく、岩がむき出しの岩石砂漠や乾いた湖の跡である塩原地帯など、場所によってさまざまな表情を見せてくれます。

また、サハラ砂漠の東側には古代文明の遺産として世界的に有名な「ピラミッド群」も存在します。エジプト・ギザの三大ピラミッド(クフ、カフラー、メンカウラー)は、世界七不思議にも数えられる壮大な建築物で、砂漠の風景の中に突然現れるその姿は圧巻です。さらに南に位置するスーダンのメロエ遺跡にも、小型ながら多数のピラミッドが立ち並び、ナイル川流域に栄えた古代文明の痕跡を今に伝えています。

サハラでは昔から人々が生活しており、隊商(キャラバン)がラクダと共にオアシスを目指して移動していました。今日でも、遊牧民たちが自然と共に暮らし、砂漠に根ざした独自の文化を守り続けています。また、数千年前にはこの一帯が緑に覆われ、川や湖があった時代もあることが地質調査からわかっており、サハラ砂漠は「変わりゆく地球の歴史」をそのまま体現した場所とも言えるでしょう。

このようにサハラ砂漠は、ただ広大な砂地というだけでなく、壮大な自然、歴史、そして人間の営みが交差する、世界でもっとも象徴的な砂漠なのです。

9,400,000 km²は

  • 日本の約25倍
  • アメリカ合衆国本土の約半分
  • ヨーロッパ全体の約9割

第2位:北極砂漠(13,726,937 km²)

北極砂漠はカナダ北部、グリーンランド、ロシアなど北極圏に広がる広大な極地砂漠です。氷と雪に覆われているため一見すると砂漠とは思えませんが、降水量が非常に少ないため砂漠と定義されています。
この過酷な環境にも関わらず、ホッキョクグマやアザラシなどの動物たちが適応して暮らしており、気候変動の影響も大きく受けている注目の地域です。自然の厳しさと生物の生命力を感じさせる、壮大な世界です。

13,726,937 km²は

  • 日本の約36倍
  • 南アメリカ大陸の約7割
  • オーストラリアの約1.8倍

第1位:南極砂漠(13,829,430 km²)

南極砂漠は、地球で最も広い砂漠であり、南極大陸全体がその範囲に含まれています。面積は驚異の約1,380万平方キロメートルで、日本の約36倍、アメリカ本土の約1.5倍という圧倒的なスケールを誇ります。砂漠と聞いて想像するのは「熱くて砂だらけの場所」かもしれませんが、南極のように「氷に覆われていても極端に乾燥した場所」は、立派な砂漠なのです。

南極は一年を通じて非常に寒く、平均気温は−50℃前後、場所によっては−80℃を下回ることもあります。しかし驚くべきことに、年間の降水量は非常に少なく、多くの地域ではわずか数ミリしか雨や雪が降りません。つまり、氷の世界でありながら「極度の乾燥地帯」という矛盾したような環境なのです。

そんな過酷な環境の中でも、生き物たちはたくましく暮らしています。海辺ではペンギンやアザラシ、クジラが見られ、氷の下の海には小さなオキアミが豊富に生息しています。これらの生物たちは、数千キロもの距離を移動して南極の海に集まり、短い夏の間に栄養を蓄えていきます。海の上ではコウテイペンギンが子育てを行う姿も見られ、氷の大地にも確かな生命の営みがあることを教えてくれます。

また、南極は地球の過去を知る鍵が眠る場所でもあります。氷の奥深くには数十万年前の空気が閉じ込められており、それを採取する「アイスコア研究」によって、かつての地球の気候変動や大気の状態が解明されつつあります。まさに、科学と自然のフロンティアと呼ぶにふさわしい場所です。

南極砂漠は、私たちが知るどの場所とも異なる、神秘と過酷さが共存する地球最後の秘境とも言える存在です。

13,829,430 km²は

  • 日本の約36.3倍
  • アメリカ本土の約1.5倍
  • 南極以外の全砂漠の面積を超える

まとめ

砂漠とひと口に言っても、暑いだけでなく氷に閉ざされた世界まで含まれています。今回紹介した広大な砂漠は、自然の厳しさと美しさが共存する場所でした。どの砂漠にも、そこにしかない景色や歴史、そして人々の生き方があります。
地球の過酷な一面を知ることで、私たちが暮らす環境の豊かさにも気づくことができます。もし、未知の世界に興味が湧いたなら、あなたも砂漠の物語をもっと調べてみてはいかがでしょうか。

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